非常時・不具合時の運用及び免責について
■神戸副局の運用
NICTでは、国立研究開発法人情報通信研究機構法に基づき、日本標準時の発生・維持・供給に関する業務を行っています。
日本標準時は、従来、NICT本部(東京都小金井市)で稼働する原子時計群のみから構築されてきました。一局集中型システムの場合、本部が被災すると、状況が深刻な場合、日本標準時の生成・供給が途切れるおそれがあります。
そこで非常時への対応強化のため、NICTでは、2018年6月10日から、日本標準時の神戸副局を運用しています。神戸副局は、非常時にはNICT本部の代替局として機能します。
ここには、複数のセシウム原子時計と水素メーザー及び高精度衛星時刻比較システムなど日本標準時生成に必要な基本機能を備えています。本部の供給サービスがダウンした場合でも、神戸副局のNTPサーバー及び光テレホンJJYシステムから時刻を供給します。また標準電波の送信状況も監視しています。
(参考資料:https://nict.go.jp/info/topics/2018/06/180612-1.html)
■非常時の日本標準時の供給停止や一時的な誤信号供給について
NICTでは、日本標準時を連続して正しく供給できるように最善の努力をしております。
しかしながら、事前に予告しております保守点検以外にも、天災の被害や機器の不具合が生じた場合などには、やむを得ず予告なく、ご利用の皆様への影響が最小限になるように努めながら、一部又は全ての供給方法による日本標準時の供給サービスを停止させることがあります。
また、甚大災害時における神戸副局への切り替え作業などにより、数日程度、日本標準時の供給サービスが停止する場合があります。また設備の損壊などにより、一時的に誤信号が供給されたりする可能性もあります。
NICTでは、日本標準時の供給停止や一時的な誤信号の供給によって、ご利用の皆様に発生した損害について、一切の賠償責任を負いません。
従いまして、人命や高価な財産の保全に関係するシステムの時刻管理では、複数の方法で時刻を取得することや、システム内の時計の精度を上げて長時間に渡って正しい時刻を維持できるようにする等、システムの誤動作を防ぐ機能を備えて頂きますようお願い致します。
何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。