日本標準時グループの業務紹介
■人工衛星を用いた国際時刻比較

カーナビゲーションなどで知られているGPS衛星には原子時計が搭載されています。そこから送信されている電波には、GPSタイムと呼ばれる時刻情報が含まれています。この電波を受信し、自局の時計と比較することで、GPSタイムとの時刻差を求めることが出来ます。
世界各国の標準機関でも同様にGPSタイムを仲介とする時刻比較を行っています。
これらのデータを集約処理することによって、各機関が持つ基準時計の時刻差を求めることができます。
これらの方法では、数億分の1秒から数十億分の1秒の 精度で時刻比較を行うことが可能となります。
また、当グループでは、産業技術総合研究所および、ドイツ、オーストラリア、アメリカ、中国、台湾、韓国の標準機関と共同で、商用の通信衛星を用いた衛星双方向時刻比較を定常的に行っています。
この時刻比較方式は、それぞれの機関が時刻情報を通信衛星を使って双方で送り合い、機関間の時刻差を計算します。
この方式により、数十億分の1秒から数百億分の1秒の精度で時刻比較を行うことが可能です。

(写真左)衛星双方向時刻比較方式(写真右)GPSコモンビュー方式
■協定世界時の国際比較
あらかじめ決められたスケジュールに従って得られたGPSタイムと協定世界時UTC(NICT)との時刻比較のデータおよび衛星双方向時刻比較データはフランスにある国際度量衡局(BIPM)へ送られます。
BIPMでは、世界中の機関で同様にして得られた時刻比較のデータを基にして、国際原子時(TAI)と協定世界時(UTC)の決定が行われます。
協定世界時(UTC)と当グループが生成した協定世界時UTC(NICT)との差が±10ナノ秒(1ナノ秒は10億分の1秒)以上にならないように、UTC(NICT)は決定され、管理されています。
(画像をクリックすると大きい画像が見えます)

