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光テレホンJJYの利用方法

光テレホンJJYの利用方法

光テレホンJJYについて

2022/9/1 更新


■準備

 NTTのフレッツ光、ひかり電話回線を用意してください。NTTのひかり電話によるデータコネクトサービスを使用します。その他のサービス(回線)ではご利用いただけません。また、発信者番号通知設定としてください。光テレホンJJYは電話番号によるログイン認証を行います。
 この他には、データコネクト対応ルータ及び時刻同期機器が必要となります。

 まず最初に、光テレホンJJY利用の手引き(PDF) をご一読願います。利用されるには、この手引きにあります「利用登録申請書」が必要です。
 利用登録申請書フォームページで必要事項を入力し、出力された申請書ファイルを電子メールで送付してしてください。
 電子メールは件名を「光テレホンJJY利用登録申請書」として、 へ、上記で作成した「利用登録申請書ファイル」を添付してお送りください。

登録が完了しましたら、申請された連絡先に電子メールで通知いたします。
申請受理から登録完了までには、5営業日ほどの期間をいただいております。

■接続方法

 接続の方法は、こちらの 説明書(PDF) をご覧ください。
 時刻の同期は、データコネクト接続によるIP-UDPトンネル接続で、NTP互換パケットにより行います。
 NTPパケットには日本標準時などローカルタイムの情報が含まれていませんが、光テレホンJJYオリジナルの 拡張NTPパケット(PDF) を使用することで協定世界時との時刻差や、将来夏時間が導入された場合でも対応できるように情報の入手が可能な仕様となっています。

■簡易な使用例

 簡易な利用方法として、インターネットに依存しない(閉域ネットワーク)環境でNTP stratum 1 サーバを運用する場合の例を示します。
 NTP stratum 1 サーバを準備します。ここではLinuxサーバでntpdを使用する場合を示します。

閉域ネットワークでのNTPサーバ運用例

ルータの設定は、上記の 説明書 を参照してください。

ntp.conf で、
 server 127.127.1.0

と設定して ntpd を走らせると計算機自身の時計を基準にした stratum 1 サーバとして動作します。しかしこのままでは、計算機の時計を基準にしているので、どんどんずれが大きくなってしまいます。
そこで、一定間隔で光テレホンJJYへアクセスして時刻同期させます。

ntpdate -u -B -p8 192.168.200.1 >>synclog.txt

IP 192.168.200.1 はデータコネクトで接続したときの光テレホンJJYホストのアドレス(NICT本部)です。
通常、ntpdが動いているときは ntpdate は使用できません。オプション -u は非特権ポートを使用するモードとなります。
オプション -B はslewモードでの時刻同期です。すぐに同期させる場合は -b のstepモードで使用してください。ただし、stepモードでは時刻の飛び(逆戻り)が起きる場合があります。
オプション -p8 はサンプル数を8パケットとしています。データコネクト接続のために電話呼び出しをするので、接続に時間がかかります。このため最初のUDPパケットはロストしますので何個かのパケットを送る必要があります。
このやり方で運用した例がこちらです。
実験で使用したNTPサーバは、1日におよそ0.5秒遅れます。(一般的な水晶発振器精度の範囲です。)

cron設定で、

#crontab -l
5 1,7,13,19 * * * /root/htelsync.sh

htelsync.shファイル
#!/bin/sh
/usr/sbin/ntpdate -u -B -p8 192.168.200.1 >>synclog.txt

6時間毎に同期させて運用してみた様子がこちらの図です。±0.1秒以内で同期している様子がわかります。

NTPサーバの動機状態

ntpdのdriftファイルを調整すれば、同期間隔を延ばすことも可能でしょう。
尚、この簡易方法ではうるう秒には対応しませんので、ご注意ください。(手動設定が必要となります)。
ちなみに運用コストはデータコネクト通信料に1回1円(税別)、1日4回で1月では120円程となります。(2017年4月現在)

■注意事項

連続してNTPパケットを送らないようにご注意ください。
立て続けにNTPパケットを送信すると帯域制限がかかり、遅延時間が増加してしまいます。1回の接続時間は3分以内となるようお願いします。

時刻同期誤差を減らすために、1回に多くのNTPパケットを受信して平均化し、途中のネットワークの影響を減らすことが考えられますが、このシステムではデータコネクトの帯域を64kbpsで使用します。(最小の課金接続です。) このため、立て続けにNTPパケットを送信すると帯域制限がかかり、遅延時間が増加してしまいます。遅延時間が変化すると時刻同期誤差に影響します。

1回線ごとに1時間に1回程度(1日24回)以下のアクセスをお願いします。
現状のシステムへの過度な負担を避けるため、1回線ごとに1時間に1回程度(1日24回)以下のアクセスをお願いします。

光テレホンJJYを単純な上位のNTPサーバとして利用しないで下さい。
光テレホンJJYは、NTPサーバとは異なります。システムへの過度な負担となりますので単純な上位のNTPサーバとしての利用はしないでください。 NTPサーバとしてご利用になる場合は、以下の「ネットワークによる時刻情報提供サービス(NTPサービス)」等をご利用ください。

https://jjy.nict.go.jp/time/service/ntpservice.html

■Q&A

 光テレホンJJYのQ&Aを作成しておりますので、ご参照ください。