標準時・周波数標準のQ&A
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標準電波に関するQ&A
ユーザの皆さんから寄せられた質問等への回答集です。
- A
短波帯の標準電波は平成13年3月31日をもって廃止されました。短波帯標準電波を利用されてきた皆様には、長波帯標準電波等の利用をお願いしております。
平成11年6月10日より長波帯標準電波施設(福島局、周波数:40kHz)が運用開始され、従来の実験局(JG2AS)から正式な標準周波数局(JJY)として運用されています。従いまして、JJY自体が廃止されたと言うことではありません。さらに、平成13年10月1日より2局目となる長波帯標準電波施設(九州局、周波数:60kHz)が運用開始されました。
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Q 長波の位相飛びは?
長波帯標準電波の位相飛びですが、これはランダムな値なのでしょうか、それともπとかπ/4とかいう、きりのいい値で飛ぶのでしょうか?
- A
長波の位相飛びはランダムです。送信機の現用、予備の切り替えや調整で位相飛びが発生することがあります。長波の公表データを参照されるとほぼリアルタイムに位相の状態が確認できます。
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Q 世界の標準電波は?
世界各国の標準電波にはどのようなものがあるのでしょうか?
- A
各国で運用されている標準周波数報時局の資料(必要に応じて修正)を掲載しますので、参考にしてください。
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Q JJYとは?
標準電波での”JJY”と言う名称は何かを略したものなのでしょうか?JJYの名称の由来を教えて下さい。
- A
JJYは無線局の識別信号(コールサイン)です。従って何かを略したものであるとか、由来と言ったものはございません。
「JJY」は情報通信研究機構において商標として登録(T4355749)しております。
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Q 電波時計の日付がおかしいのですが?
電波時計を使っていますが、2月29日からずっと1日狂っている(明日の日付)のですがどうしたら直るのでしょうか?
- A
ご利用されている電波時計は、年情報を手動で設定するタイプのものと推測されます。電波時計の取扱説明書をお読みの上、正しく年情報を設定してみてください。
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Q 日本の標準電波は中国北京で受信できるのでしょうか?
また、中国北京に行った場合は、中国独自の標準電波が発信されていてそれを日本製の電波時計で受信できるのでしょうか
- A
中国での受信は「条件のよい時」では可能でしょうが、確実に受信できる保証は無いとお考えください。
中国やその他各国の標準電波と日本の標準電波では、周波数の違いの他、時刻情報を送るタイムコードが異なっており、日本の標準電波を受信するように作られた電波時計では、他国の標準電波を受信することはできません。 また、海外で日本国内用の電波時計を使用すると、時差の補正ができないものがあるため、不都合を生じることがあります。
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Q マンション内での受信は、可能ですか?
壁掛け電波時計の購入を考えております
- A
受信地点がどちらか不明ですが、一般的に言って鉄筋の建物内では電波が大きく減衰されてしまうため、電波時計の受信は難しくなるケースが多くなります。
電波時計の設置場所を工夫されることによって、受信が可能となると思われます(送信所の方向を向いた窓際に置くなど)。従って、可能不可能と断定することはできません。時計によっても受信感度が異なります。個々のケースでは時計メーカにご相談ください。
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Q 季節により電波の状況が変わるか?
場所により受信状況が異なるのは分かるのですが、 時刻や季節によりどのように変化するのでしょうか。
- A
標準電波で使用している長波の電波は、地表に沿って伝わる地表波と電離層(D層)によって反射されて伝わる空間波が合成されて受信点で受信されます。
送信点よりおおむね200km以内の近距離受信点では、空間波の強度は地表波に比べて低いので、受信強度は安定しています。夜間は空間波強度が増加しますが、変動はそう大きくなりません。送信点よりその先700km程の範囲では、地表波と空間波の強度がほとんど同じ、もしくはやや地表波が強いレベルになります。
地表波と空間波では位相が異なるため(伝わる伝搬距離が異なるため)合成される受信強度は変動します。
電離層の影響が小さい日中は変動が少なく、夜間は受信レベルは増加するものの変動は大きくなります。
さらに遠方では、地表波の強度より空間波の強度が大きくなります。このため、日中、夜間を通して受信強度の変動は大きく観測されます。
D層の電離層は、日中と夜間ではその見かけの高さが変わります。また、夏の期間と他の期間でも異なることが観測されています。 夏以外の期間の方が、変動は増えるものの空間波の強度が増すため、電波時計は夜間に受信しやすくなります。
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Q 標準電波の運用状況をリアルタイムに知る方法はあるのでしょうか?
- A
当機構より提供している標準電波に関する情報としましては、当プロジェクトのWebページ( https://jjy.nict.go.jp/ )にて以下のものがございます。
・送信情報
http://jjy.nict.go.jp/i/index.htm
現在の状況、及び停波予定等の情報を提供しております。
状況変化の都度、コンテンツを変更しています。
変化がない場合も1日1回更新しております。・運用情報
https://jjy.nict.go.jp/jjy/log/index.html
停波に関する報告等を行っております。
平日の勤務日に更新をしておりますので、数日の遅れを伴います。・公表データ(長波標準周波数(JJY 40kHz 60kHz)の本機構本部(小金井)及び副局(神戸)での受信周波数偏差及び位相差)
https://jjy.nict.go.jp/QandA/data/jjy.html
40kHzと60kHz標準電波の受信データを提供しております。毎時自動更新をしています。 このデータから送信状況をリアルタイムに知ることができます。
当機構のWebサーバ運用上の点から、コンテンツの更新は最小約1時間程度の遅れを伴います。ご承知おきください。
- Q 1時間進んでいませんか?
自宅の電波時計が夕べから1時間進んでいますが、内の時計が壊れたのでしょうか?- A
電波時計の不具合の他に、電池の不足やノイズの発生源(テレビ、パソコン、 蛍光灯、エアコン等)が近くにあるといった影響がある場合があります。電波時計の説明書をご覧になって、ご確認願います。
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Q タイムコード
日本(九州局)とアメリカの周波数は同じ60kHzですが、タイムコードが違うため、例えば60kHzの電波時計でもその地域のタイムコードに対応していないと電波は受信できないと聞きました。
具体的にはタイムコードの何が違うのですか?データのフォーマット(データ長や年・月・時間のデータ順)と言う事ですか?
- A
簡単に申し上げれば、ご指摘のとおり、フォーマットが違います。
以下参考として情報を提示します。
■参考情報
まず、日本(コールサイン:JJY、福島局:40kHz、九州局:60kHz共、 以後「JJY」とする)のタイムコード例は、当プロジェクトのホームページ中の「標準電波の出し方」https://jjy.nict.go.jp/jjy/trans/index.html 中の、https://jjy.nict.go.jp/jjy/trans/timecode-1.png又は、https://jjy.nict.go.jp/jjy/trans/timecode-2.pngにあります。
次に、アメリカ(コールサイン:WWVB、60kHz、以後「WWVB」とする) のタイムコード例は、同局のホームページhttps://www.nist.gov/time-and-frequency-services/nist-radio-stations/wwvb中の、にあります。 それによれば、
・JJYにあってWWVBにない情報がある
・WWVBにあってJJYにない情報がある
・同じ情報でも送信される位置(秒)が違うもの(西暦年の情報)がある
・時刻表示はJJYが地方時でWWVBがUTC
・正しい秒の位置はJJYが電波(パルス)の立ち上がりでWWVBが電波(パルス)の立下りで表す
・各情報ビットの意味のあるなしは、JJYが電波の出ている時間(パルス幅)で表すのに対し、WWVBは電波の出ていない時間で表す等があります。なお、「電波が出ていない」と表現しましたが、両局とも、実際は弱い電波(JJYの場合は約100分の1の電力)が残っています。
- Q 電波時計の受信エリアについて教えて頂けませんでしょうか
私どもの会社では、全国各地に観測機器を置いてそれぞれを同期させるために時間データの受信が行いたいのですが、時間データの受信が行える詳細エリア図や時間データの受信ができない詳細な条件がわかりましたら教えて頂けますと幸いです。
- A
「時間データの受信」とは、標準電波による標準時の受信のことかと理解いたします。
標準電波のカバーエリアは、こちらの添付資料その2「長波帯標準電波のカバーエリア」に示すようなおおまかな受信電界強度がございます。
https://www.nict.go.jp/press/2001/press-20010913-1.pdf
受信が可能かどうかにつきましては、受信機の性能、受信環境に左右されるため、一概に申し上げることができません。
利用される受信機(電波時計)のメーカにご相談されるか、実際に調査されることが必要かと考えます。
-
Q 電波時計に届くまでの通信にかかる時間の誤差は?
送信所から電波を送信して、1,200km先の相手の電波時計に届くまでの 通信にかかる時間の誤差の最大は何秒くらいでしょうか?
- A
電波の伝わる速度は、光と同じ3×108m/sですので、1,200kmを伝わる遅延は、約4msとなります。
この外に受信機(電波時計)内部で信号処理に要する遅れを考慮する必要があります。
-
Q 電波時計の誤差は?
新聞の記事などに 電波時計は10万年に1秒の誤差が生じるとかかれているのですが、 本当でしょうか?
- A
電波時計の時刻の元となっているのが標準電波です。
標準電波は、「セシウム原子時計」という時計装置がつくりだす秒の基準及び周波数の基準を使って、電波を送信しています。
セシウム原子時計は、時間の間隔の精度がおよそ1×10-13以下というものです。
この値は、約30万年以上経ってようやく1秒の誤差を生じるというものです。
(30万年=300000年×365日×24時×60分×60秒≒1×1013秒)
一方、標準電波はこの原子時計を元に送信していますが、送信機などによる信号の劣化がありますので、送信信号の精度は±1×10-12以内と定めております。
この要素を含めて、電波時計の宣伝ではセシウム原子時計の精度以内で、かつきりのいい「10万年に1秒の誤差」と言われるようになったと理解しております。
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Q 京都の電界強度
京都市中心部に在住しています。ここでは、東局と西局のどちらが強い(或いは良好に受信できる)でしょうか。
- A
京都市近辺は、両送信所からの距離がほとんど同じとなる地点です。
送信所は、両局とも同じ送信電力で送信しておりますが、はがね山送信所(60kHz)の方がアンテナ効率が良いため、実効輻射電力が大きくなっています。
以上の理由から、電波時計のご利用には、
1、両局(2周波)対応のもの
2、1周波の場合は、60kHz対応のものの順でお薦めいたします。
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Q 米国標準電波との違い
米国でも標準電波60kHzを送信しており60kHzの電波時計なるものが売られています。 これは、日本でも使用出来るものなのでしょうか。
- A
米国の標準電波(WWVB)の周波数は、日本の九州局(はがね山送信所)と同じ60kHzの周波数を使用していますが、タイムコード及び変調の方式が異なっており、互換性はございません。
従いまして、米国向けの電波時計は日本国内では受信することはできません。日本国内向けの電波時計も米国で受信することはできません。(ただし、両国に対応した電波時計というものも市販されています。)
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Q 停波は何年に何回ですか?
- A
標準電波は年に1回数日間、定期点検のため停波を行います。
その他、天候(雷回避など)の理由などで短時間の停波を行う場合があります。
停波時には、当プロジェクトWebページhttps://jjy.nict.go.jp/の標準電波運用情報でお知らせしております。
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Q 受信できない場所
電波時計の標準電波が受信できない場所はどのようなところになりますか? 例えば、ビル中・地下街など対応方法も教えていただけますか?
- A
鉄筋のビル内や地下街など、電波を遮蔽する建物内では受信が困難です。 このような場所では、1日1回程度電波時計を外へ出して強制的に受信させるなど以外の対処方法はございません。
その他受信がしにくいところとしては、近くにノイズの発生源がある場所などです。ノイズ源には、テレビ、エアコン、蛍光灯、パソコンなど多種あります。対処方法は出来るだけノイズ源から電波時計を離すことです。
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Q 周波数の違い
2つの標準電波の周波数が違うのはなぜですか?
- A
同じ周波数を使いますと、電波の干渉により全く受信できない地域が出来てしまいます。同じ周波数を使って交互に送信を行うということも可能ですが、その場合連続性を保つことが出来ません。そのため、別の周波数としました。
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Q 時刻のずれ
電話の117で時刻を聞くことができますが、それは微妙に電波の時刻より早い気がします。電波のほうがあっているのだと思いますが、なぜずれが生じてしまうのでしょうか?
- A
標準電波の時刻と117の時報の時刻に、目や耳でわかるほどの差は生じません。「電波の時刻」とは電波時計の表示した時刻でしょうか? 電波時計が表示する時刻は、実際の標準電波の時刻からずれを生じる場合があります。
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Q 太陽黒点と長波
太陽黒点が活動中とのことですが、長波帯の電波伝搬にも影響はあるのでしょうか?
- A
先日来の太陽フレアがマスコミをにぎわしています。いろいろ影響が出ていますが、長波帯の電波も例外ではありません。
ただし、長波帯の電波の伝わり方には特殊性があります。少し複雑になりますが、長波の場合、地上波と空間波の2つの波の合成で受信強度が決まります。そして、それら(地上波・空間波)は、送信所からの距離で決まります。
ここ東京小金井市では、福島送信所に近いこともあり「地上波の電波の方がいつも強い状態となっている」地域ですので、電離層の影響を受ける空間波の影響は小さく、障害となることは今回の場合でもほとんどありません。
一方、九州送信所からは約900kmと離れており、今度は先程の福島送信所の例とは逆に「空間波の方が定常的に強い状態」となります。そうすると、空間波は電離層(D層)の状態に揺すぶられますので、空間波の位相が変動し、地上波の位相と相互作用して、結果として受信電界強度を急激に低下させたり、大きく 変動させます。
従って、ここ東京小金井市で受信する九州送信所からの受信電界強度も急激な変化を見せています。電波が非常に弱くなり時には、受信機ロックはずれ現象も起きます。
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Q 電波時計の受信
仕事の関係で、市販の電波時計(壁掛け)を地下で使用するに当たり、 地上で受信した電波を地下まで引き込むことは可能でしょうか。(電線などを使って)何か方法があればお教えください。
- A
市販の電波時計に対して、外部アンテナを付けることは、可能かどうか当方にデータがございませんので、お答えすることができません。地下など電波を受けにくい場所ではアンテナ分離型の受信装置を使うといった方法はございます。
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Q 標準電波受信法は?
福島局(JJY:40kHz)長波帯標準電波をワイドバンドの受信装置で音として聞くことはできませんか?
時計が合わない時電波状況を確認する方法がないので困っています。
- A
受信装置が40kHzに対応しており、CWを受信できる(ビートを発生できる)機構があれば、受信して音として聞くことは可能です。(40kHzを受信できる受信装置は、市販ではあまり無いかと思います。)
ただし、1秒ごとの「ピー・ピー」という音ですので、時刻を判断することは困難でしょう。受信場所によっては、アンテナが重要となるでしょう。
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Q (電波時計)沖縄で受信不能
電波時計についての質問です。
現在沖縄に住んでいるのですが、東京で買った電波時計が受信しなくなりました。最近まで受信していたようなのですが、マニュアルで受信しようとしても受信しませ ん。使用している時計の受信周波数が40kHzなのですが、それと関係があるのでしょうか?
- A
沖縄における40kHz標準電波は、送信所からの距離が遠いため、受信はかなり困難な状況と考えます。
これまで受信ができていたとのことですので、おそらく夜間の条件の良い時間帯で受信されていたものと思われます。日中の受信は難しいでしょう。これまで日中でも受信できていたのでしょうか?
周囲の環境に変化はありませんか。
・時計の設置場所や向き
・ノイズ発生源(テレビ、ラジオ、パソコン、蛍光灯、エアコン等)
電池の容量が不足してくると受信しにくくなるケースもございます。
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Q 異常受信の可能性は?
2002年2月28日に2012年2月28日と日付を受信してしまった可能性があるのか調査しているのですが、そのようなことが起こる可能性は、電波受信上考えられることでしょうか?
- A
標準電波のタイムコードでは、年に関する情報は西暦の下2桁を BCDコードで送信しています。受信側で10年台の桁を1ビット誤りが生じると、02年を12年と取り違える可能性はあります。(これ以外のケースも考えられます。)
年の情報に関しては、時分情報と異なり誤り検出符号(パリティビット)はありません。通常の電波時計では、複数回の受信により情報の正しさを確認するしくみであると考えます。個々のケースは、電波時計内部のアルゴリズムに依存しますので、製造メーカにお尋ね下さい。
-
Q 電波時計が受からない
電波時計(小型の据え置き)を購入し早速試してみましたが受信不可能です。
最初は福島局専用を買いましたが、受信失敗でした。福島方向に自宅の裏が、山になっているのでだめかと思い、2局タイプを買ったが九州も失敗でした。
- A
電波時計がうまく受信できないとのことですが、今一度受信環境をご確認してみてください。
・鉄筋等の建物内でご利用ではありませんか?
このような場合、送信所の方向を向いた窓際でないと、受信は困難です。
・ノイズの発生源が近くにありませんか?
蛍光灯、パソコン、エアコン、テレビ等からは、なるべく離れた場所に設置 してみてください。
夜間には電界強度の上昇により、受信しやすくなる場合があります。
数日間固定しておいてみて、様子を確認してみてください。1日に1回でも正常に受信すれば、時刻の精度は十分機能を満足します。それでも受信できないときは、時計メーカに相談してみてください。
-
Q 電波の到達距離は?
九州局の電波の到達距離はどの辺りまでなのでしょうか?
宮城県県北でも屋内で九州局の電波受信は可能でしょうか?
- A
結論から申し上げますと、可能とも不可能とも言えません。
電波の到達範囲は、
https://www.nict.go.jp/press/2001/press-20010913-1.pdf
こちらの図にありますように、1500kmの距離においても40〜50dBμV/mといった強さで届いております。
しかし、その電波を受信できるかどうかは、受信機の性能(感度)と周囲環境(ノイズなどの妨害波が多くないか)に左右されるため、一概に受信ができるとは言い切れないのです。
特に屋内となりますと、建物の構造(鉄筋の建物内ではほとんど困難)にもよりますし、近くにノイズを発生する装置(パソコン、蛍光灯、エアコン等の電気機器)があることでも影響を受けます。
受信する電波時計でも、置き時計型は比較的内蔵アンテナを大きくできるため感度が良いですが、腕時計型ではどうしても感度が低下する傾向にあります。(電波時計の説明書に記載があるかと思いますが、置き時計型でおよそ1000km程度、腕時計型では1000km未満を受信範囲としているものが多いのではないでしょうか。)
条件さえ良ければ、十分受信可能なことは申し添えておきます。
-
Q 正しく受信できません
自宅の電波時計(置時計タイプと腕時計タイプ)が数日前から受信不能となりました。 発信側でなにか問題が起きたのでしょうか?
- A
停波等に関する情報は、https://jjy.nict.go.jp/
こちらのお知らせのページに、また、東京都小金井市における受信状況は、 公表データのページにございますので、ご参考までにご利用下さい。
ご利用されている電波時計が受信できなくなったとのことですが、次の点を確認してみて下さい。
・電池の不足
・受信場所の選定
ノイズを発生するもの(テレビ、エアコン、パソコン、蛍光灯等)が近くにないか。
送信所の方向を向いた窓際に置く。(アルミサッシ等には近づけない。)
鉄筋の建物内での受信は困難です。
・時計の向き
時計に内蔵されているアンテナには指向性があります。説明書に従って、送信所の方向を向くようにして下さい。
受信には10分以上かかる機種もございます。受信中は時計の場所を動かさないようにしましょう。
それでも受信できないようでしたら、時計のメーカにご相談されてはいかがでしょうか。
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Q 落雷時の停波
他の送信施設(テレビ・ラジオなどの送信アンテナなど)は、落雷時でも通常通りに電波を発射されていると思いますが、 標準電波の場合は雷対策で停波するのはなぜですか?
- A
標準電波送信所では、落雷が発生しそうな気象条件となった時に、送信設備保護のため停波 させていただいており、ご利用の皆様にはご迷惑をおかけしております。
テレビ局やラジオ局と比べて、送信設備を保護するための停波機会を多く必要とする理由に つきましては、一言で申し上げますと周波数の違いによるアンテナ構造(特性)の違いと言う ことができます。
テレビ局の送信アンテナは、周波数が高いため小型化でき、通常鉄塔の上部に取り付けられ ています。鉄塔自体はアースされているので、落雷電流のほとんどは鉄塔を伝わって大地へと 抜けます。このため、アンテナから送信機へと逆流する電流は少なくなり、保護が容易となり ます。
中波ラジオ局の例えばNHK菖蒲久喜送信所のアンテナ構造は、形状や大きさ等も標準電波の ものとよく似ています。しかし、周波数が一桁違うため、アンテナの特性(インピーダンス) が大きく異なります。このため、送信する電波はアンテナの根本において標準電波の場合約10倍 の電圧を必要とします。(送信電力はNHK300kWに対して標準電波50kWと1/6であるのにも関わらず。)
また、鉄塔自体もアンテナであるので、アースされていません。落雷時には全ての電流が 送信設備へ向かいます。
送信設備側(アンテナの整合器)には避雷器が備わっていて、落雷があった場合(高電圧が発生した場合)、 電流を逃がす仕組みがありますが、先ほど述べたように送信する電圧だけで10倍高いため 避雷器の動作条件も非常に高い電圧にせざるを得ません。
標準電波では送信信号のピークでおよそ220kVと、とても高電圧です。ラジオ局なら、 この1/10以下で済みます。これ以下の落雷により発生する電圧をアンテナ直下の避雷器では 回避できないので、送信機破損につながるケースが多くなってしまいます。このため、 停波してアンテナはアースする対策を取っています。
さらに、標準電波の送信所は山の頂上付近にあるため、落雷に遭遇する機会も多いのが現状です。
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- Q 1時間進んでいませんか?